トリックルーム駐在所記録

トリックルーム軸のダブルとマルチの構築記事を中心に

2019前半戦の楽天イーグルスの感想と後半戦の願望

最近野球中心垢と勘違いされてそうなPinです。
 さて、プロ野球2019もあっという間に前半戦が終了、オールスター期間に突入しました。
 平石洋介新監督&石井一久GM新体制となった楽天イーグルスは40勝40勝敗2分の勝率.500で折り返すことになりました。下馬評を覆し、一時は首位快走もしましたが、直前の悪魔の10連敗で貯金がすっからかんになってしまいました。打線の中軸をはじめ、大半の打撃陣の調子が不調となってしまったのは本当に痛かった。
 ただエース則本が当初の予想よりもほぼ1か月前倒しして復活登板を果たしたことに感化されて打線が息を吹き返し始めたことは後半戦を戦う上で好材料だと思います。
 そんなわけで軽く前半戦の振り返りしつつ後半戦の願望を書きたくなりました。各選手の成績やデータを深く調べているわけではないのでその界隈のガチの方々に比べたらにわかですがお付き合いください。

それではサムネ用にポン

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投手陣

前半戦の振り返り

 開幕直前に則本長期離脱、さらには開幕戦で岸離脱といきなり鷲ファン真っ青な事態になりましたが、なんだかんだ大崩れしない投手陣が形成されました。先発に関してはまずついにローテにそろい踏みした塩辛馬トリオ。右肘の手術により本来の状態を取り戻した美馬、相変わらずのかわす投球で魅せる辛島は開幕からローテを守り抜きチーム最多の5勝、そして長年悩まされていたヘルニアの手術を経て、ローテ復帰した塩見も抜群の制球力を発揮しQS率70%越えと試合を作ってくれました。やっぱりこの三人がローテにそろい踏みすると安定感が格段に上がりますね。このまま3人揃って10勝達成してほしいです。
 そしてもう一人、前半戦を語るうえで欠かせないのが育成落ちから這い上がった石橋です。投手陣最大の嬉しい誤算は先発石橋でしょう。
 先発石橋の成績は2勝3敗ですが防御率3.24と非常に安定しています。加えて投げるたびに投球回も増えてきており、最近5試合ではQS率80%、HQS率60%とイニングを稼ぎながら試合も確実に作るという開幕前や開幕戦のレアードの被弾からは誰も予想しなかった活躍を見せています。
 なかなか揃い踏みしなかった塩辛馬が揃い、加えて3人とも確実に試合も貯金も作ってくれているのも大きいですが、やはり石橋の活躍がなければ前半戦の戦いはさらに苦しくなっていたでしょう。(特に救援陣の負担がもっと重くなっていたはず)この4人に関してはもう少し勝ちがついていてもおかしくなかったと思います。
 また毎試合持ち味の四球連発ではありましたが、西武キラーとして活躍してくれた福井も登板時のチームの勝率がやけに高いという幸運っぷりを発揮していましたね。最近二軍で投げてないようですが何があったのか。
 救援陣に関してですが「フル稼働」の一言でしょう。イニングを稼げる則本がおらず先発が5~6回で降りる試合が多々あったことから、上手く休養日は設けていましたが勝ちパターンの投手陣をほぼ毎試合つぎ込むような状態となっていました。一時期は松井のシーズン登板数が90を超えるペースになっていたとか。
 最近は石橋や美馬がイニングを稼いでいるおかげで救援陣の登板が落ち着いてきましたが、それでも登板過多の影響が出てきていると思います。個人的にその影響が大きいと思っているのが松井と宋。松井に関しては例の10連敗時に3試合連続で負けを喫するなどやはり疲れが出ているのかなと。宋に関しても4~5月の頃と降格直前では差が歴然でしたし、二軍でもピリッとしてないようです。彼らのどの部分が悪くなっているかなどに関してはガチの方にお任せするとします。
 加えて高梨も盲腸で離脱、ブセニッツもなぜかポンポン打球を飛ばされるなど開幕の頃に比べると少し危うくなっているかなと思います。その一方、手術や昨年の悔しさをえて進化した森原や青山、久保さんのベテラン勢は安定していますので登板数・疲労を考慮しつつ使い分けて後半戦も乗り切ってほしいです。または枠が余っているので新助っ人の緊急補強を敢行する手もあるか。

 

後半戦の布陣予想

 

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 先発ローテに関してはこの6人でほぼ固定だと思います。この6人の安定感は前半戦で証明済ですし、加えて現状この6人に食い込める若手先発がいるかとなると・・・状態ですので。ただ心配事としては岸。怪我の影響か昨年ほどの安定感が影を潜めているかなと思います。谷間の先発候補としては福井と熊原のトレード加入組、及び育成からの昇格濃厚だろうといわれている由規が務めることになると思います。由規が宮城で復活したら泣きます。
 正直なところ、上記6人で先発ローテを固定できることは大きいと思います。なぜかというとその分二軍で若手先発をじっくり育成できる、むしろしなければならないから。理由としては古川のトレードによる放出です。まさか若手先発最筆頭、昨年のローテを経験した投手を放出するとは思ってもいませんでした。今年投手中心のドラフトであり野手不足という背景があるようですが正直驚きましたし、いまだに古川を放出して大丈夫かという不安があります。その古川以外の若手先発ですが・・・なかなか不安な状況です。前半戦の谷間でドラ1トリオ(安樂藤平近藤)や長いリハビリからの復活を果たした釜田らが登板しましたがパっとした成績を残せた選手がいません。加えて先の安樂など最近ろくに登板していない=行方不明の投手が続出している状況のようですので()
 鍵となってくるのは底を脱したと思われるドラ1藤平とヨシコーチの魔改造を受けている菅原、トレード加入の地元出身熊原になってくるでしょう。てか、この三人が二軍のローテの中心なので。
 救援陣も布陣は前半戦とほぼ変わらないでしょうが、登板過多をどう調整するかが重要でしょう。幸い則本の復活や石橋がイニングを稼げるようになってきたので前半戦のような毎試合救援陣総動員のような事態にはならないと思います。あとはセットアッパーをどうするか。現状はブセニッツですが如何せんポカポカ打たれる場面が目立つので個人的には森原なりハーマンを起用してほしいですが・・・。
 どうして156km/h出るストレートやナックルカーブ、キレッキレのカットボールがあってここまで打たれるのか。巷では制球やフォーム的な問題と言われていますがね。宋が当分復帰できなさそうな状態なので、緊急補強がなければ一軍にブセニッツとハーマンが固定になるでしょうし頼みどころです。
 あと盲腸で1か月ほどの離脱と予想される高梨の代役は西宮か渡邊佑になると思います。またビハインド要因で二軍のクローザー小野や最近リリーフを務める近藤にちょくちょく出番が来ると思います。
 

野手陣

前半戦の振り返り

捕手

 捕手陣に関しては嶋の離脱を若手の太田と堀内が上手くカバーしてくれたと思います。二人の良さに関してはガチの人(ry。ぶっちゃけたところ、今年は最近までラジオなり一球速報で確認している日々が続いていたのであまり二人の映像を見れていないんですよね。ガチな方々によると太田の方が守備は良いとのことですが。今後はやはり二人とも打撃が鍵になってくれると思います。あと個人的に山下斐紹さんが見事に代打兼第二捕手の座を確立したなと思っています。打率は低いですが重要な場面でのホームランなどいいところでの打撃が目立っていますしリリーフ陣をしっかり引っ張っている印象です。
 ただやっぱり嶋の存在感は大きいなと思います。あの10連敗の打撃陣の停滞を打ち破ったのも伝家の宝刀嶋流しのタイムリーですし。堀内や太田の台頭は必須ですが持っている存在感などは嶋にはまだまだ及んでいません。堀内にも疲労がみられていますし前半戦休んだ分は無理をしない範囲で嶋がスタメンだとは思います。

 

内野手

 浅村&茂木の二遊間is GOD。万全の茂木と山賊打線の中心を担っていた浅村のコンビは半端なかった。まず茂木から。今季は開幕こそ田中和に1番を譲っていましたが途中から1番に座ると切り込み隊長の役割を存分に果たしております。打率3割の本塁打9本、OPSも.850とこれこそ鷲ファンが待ち望んでいた万全の状態の茂木栄五郎ですわ。負担低減のためにショート一本でなくたまに三塁についていることも大きいと思います。後半戦も怪我無く頼みます。
 お次に浅村。本当に楽天に来てくれてありがとうございます。楽天になかなかいなかった和製クラッチヒッターの役割を果たしてくれて感謝しかないです。懸念材料としては例の10連敗の時不振だったように疲労がたまっている(もしくは阪神大山との衝突の影響か)と考えられること。オールスターにも出場しますし、たまに一塁やDHなど負担軽減させた方がいいような気がします。
 銀次に関しては4月の捕手銀次後打撃を崩しましたが、結局.290付近を維持するなどヒットメーカーっぷりを発揮してます。一塁守備も安定していますしね。
 一方、不安なのがウィーラー。キャンプ初日から参加した効果か例年と変わり春先は打っていましたが最近打撃が完全に落ち込んでいます。最近審判に暴言を吐いて退場などフラストレーションが溜まっているようですし・・・。不調でもムードメーカーとしてチームを盛り上げてくれていますが、やはりその打棒をもう一度取り戻してほしいですね。ブラッシュに負けるな。
 あと活躍が目立った選手はまず藤田プロ。怪我による離脱もありましたが打率3割越で折り返すなど常時出場は難しいですがさすがの活躍を見せてくれています。それにしてもなんでこの年齢でショートの守備こなせるんですか。今江さんも昇格後しばらくは右の代打として藤田プロ同様欠かせない存在でしたが最近目の不調が再発してしまったため二軍へ。しっかり治療に専念してもらいたいです。存在感の大きい我らが直人も同じく長期離脱。よく足悪い状態でモイネロからホームラン打ったよ・・・。
 もう一人、前半戦に欠かせなかったのが大卒ルーキーズの一人渡邊佳明。ルーキーながら得点圏で13-8とか訳分らん勝負強さを発揮しました。内外野どこでも守れることも大きく首脳陣にとっても使い勝手がいい選手になっています。

外野陣

 まずは・・・ジャバリ・ブラッシュ is God. 独特のフォームから本塁打を量産、確信歩きを幾度も鷲ファンに見せてくれました。長打力だけでなく選球眼も非常にいいことからOPSもまさかの1.000超えを長く維持(前半戦終了で.999)、得点圏打率も高い超大当たり助っ人でした。現状明らかな弱点という弱点もなさそうなので後半戦も変わらず浅村とともに不動の中軸として活躍するでしょう。
 そしてセンターをドラ1ルーキー辰己がつかみ取りました。前評判通りの守備・走塁で幾度もスーパープレーを連発、鷲ファンの心をがっちり掴みました。打撃もルーキーながら2割以上を維持しさらに出塁率も.333を超える結果に。ここからは疲労との勝負か。
 レフトは島内が完全固定。開幕時はまさかの4番、その後いろいろな打順に入るなどチームのために奮戦。ただ途中で調子を崩し打率は2割前半で折り返しとなってしまいましたが、7本塁打得点圏打率は3割越えと変わらぬ打棒を発揮していますし、打率も後半戦巻き返してくれるでしょう。

 

後半戦の布陣予想

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捕手
 正捕手は嶋。万全の状態になったでしょうし若手捕手が前半戦を戦った分、チームを引っ張ってもらいましょう。控えにはまず山下。そして第三枠兼たまもスタメン枠に堀内と太田が二軍の正捕手とのサイクルで交互に入ると予想します。
内野手
 こちらも基本的には変わらずかなと。スタメンは銀次浅村茂木ウィーラーの布陣。控に藤田プロと渡邉佳固定で守備固めとして村林と山崎剛さんが交互に入るかなと思います。交互希望の理由は先日トレードで広島に移籍した三好が守備固めで一軍で固定されたために打席に入る機会が大幅に失われた二の舞防止です。現状村林は三好並みの守備力を有していますし打撃を伸ばしてほしいです。
外野手
 骨折から田中カーくんが復帰してきました。ただ二軍での大暴れ状態を一軍でも発揮しているとは言えない状況です。まあ、二軍でも右打席に立っていないことなど完治してないようなので仕方ないですが。ただ基本布陣は島内辰己田中和のDHにブラッシュでしょう。あと注目は三好とのトレードで加入した下水流。数戦しか見ていませんが前評判通り勝負強く、今江さんが離脱している今、右の代打枠兼対左でのスタメンポジションになると思います。
 一枠余りましたが投手陣ならビハインド要員、野手陣だと内田や卓丸あたりが来てくれたらなと思います。

終わりに

 ここまで長く書くつもりはなかったんですけどね・・・。勢いで二軍の布陣予想もやりかけるところでしたがそこは踏みとどまりました。昨年と打って変わりしっかりとAクラス争いにくいこんでしますし、エース則本が復帰して戦力が万全となる後半戦、イーグルスが二度目の優勝を果たせるようより一層応援していきます。それではこの辺で。